【幻の野菜】山梨県身延町の「あけぼの大豆」をご存知ですか?

こんにちは!ナオヒロ(@naohiroyoda)です。

今日は、僕の地元山梨県で今まさに収穫期を迎えているとある幻の野菜について、真面目に書かせていただきたいと思います!

はじめに

数年前から「モノ消費からコト消費」といった言葉が頻繁に使われ初め、消費者である僕たちの購買行動は大きく変わってきたと言われています。

※「モノ消費からコト消費」

商品(モノ)の所有に価値を見出す消費傾向から、商品やサービスを購入したことで得られる体験(コト)に価値を見出す消費傾向に移ってきたこと

僕はこの3月まで旅行会社に勤めていましたが、旅行もその例外ではなく「観光名所をひたすら周遊するだけの旅行」から、例えば「旅先でどんなコトが出来るか」といったことを重要視する人が増えてきていました。

「インスタ映えするか」という感覚も、ある意味ではコト消費に関係していると考えます。

つまり、モノを消費するにしても5W1H【いつ(When)、どこで(Where)、だれが(Who)、なにを(What)、なぜ(Why)、どのように(How)】というストーリーを気にする人が増えてきたということです。

 

突然ですが、皆さんは野菜を買うとして「値段」と「産地」どちらが気になりますか?

これは立場や状況で意見が分かれる話ではないかと思います。

以前ふと立ち寄った都内の本屋さんで、広告物のキャッチコピーの本をパラパラめくっていると、

女性は結婚すると「値段」が気になり、子どもができると「産地」が気になる

という言葉がありました。(正確ではありませんがこんなニュアンスでした。笑)
※「女性は」と限定している点はこの記事では無視してください。

このキャッチコピーは、「小さな子どもはあらゆるものを自分で選択することができない」という意味を孕みつつ、「良いモノを食べる(食べさせてあげる)という行為は、人間を大事にすることにも繋がる」と言いたかったのではないかと理解しています。

 

フランスの法律家・政治家で美食家としても知られるジャン・アンテルム・ブリア=サヴァラン(1755~1826)は、生前こんな言葉を残しました。

普段何を食べているか言ってごらんなさい。

あなたがどんな人か当ててみせましょう。

「食べる」という行為は、ただそれだけのようで、実は僕たちを取り巻く多くの事柄が網目状に絡んでくる大事なことなのでしょう。

 

つい前置きが長くなってしまいましたが、今日は、僕の住んでいる山梨県南アルプス市から車で30~40分のところにある身延町(みのぶちょう)にある「あけぼの大豆」というストーリー性のある野菜をご紹介します。

あけぼの大豆はその特徴から、「幻の大豆」とまで呼ばれています。

“あけぼの大豆”について

まず、あけぼの大豆とはどんなものなのかということからお話します。

この野菜は山梨県の身延町(みのぶちょう)という場所でのみ穫れる野菜です。

産地である身延町

身延町は山梨県南西部に位置する人口12,000人程の町です。

2004年に、身延町・中富町・下部町の3町が一つになり、今の身延町が誕生しました。

日蓮宗の総本山「身延山久遠寺(くおんじ)」があり、あまり知られていませんが千円札の富士山の景色の見える町でもあります!

場所はコチラ。

東京都内からは高速道路を使って片道約3時間程のところです。

あけぼの大豆の3つの特徴

あけぼの大豆には、この豆ならではの特徴が大きく分けて3つあります。

①極晩成品種であること(収穫が極めて遅いということ)

夏の夜と言えばキンキンに冷えたビールに塩味の効いた枝豆!もう最高ですね。

そうです、通常の枝豆は6~9月に収穫を迎えるのです。しかしあけぼの大豆の枝豆は10月に収穫期を迎えます。その後、大豆の収穫が11月下旬~12月中旬となります。

枝豆が大豆になること、皆さんは知っていましたか???
僕はお恥ずかしながら、最近まで知りませんでした・・(笑)

②粒が大きいこと

通常の枝豆のなんと1.5〜2倍!!粒がはち切れんばかりに育ち、食べ応えがあります。

③甘味が強く、食味が良いこと

含まれるショ糖の量が、通常の枝豆の1.4倍!!
茹で上がった枝豆はトウモロコシのように甘く、 栗のようにホクホクです。

あけぼの大豆の歴史

あけぼの大豆は、明治時代頃に関西地方からここ曙地区に、大豆の種子が入ってきたことが起源とされています。(明治時代以前の江戸時代という記録も残っているようです。)

上の写真のように、当時は富士川舟運という静岡と山梨を富士川でつなぐ交易があったのですが、海産物やなんやらが静岡から甲府方面に運ばれてくる途中、身延町で荷揚げされた商品の中に、関西地方の大豆の種子が含まれていたのかな?と僕は推測しています(笑)

そして身延町に到着した大豆の種子がこの山深い曙(あけぼの)地区まで運ばれて、いざ植えてみたところ、幸運なことに大粒で甘味の強い豆に育ったということなのです。

標高が300~700メートルもある地域のため「昼夜の寒暖の差が激しいこと」、小石が多い土地で「水はけが良いこと」、そして「霧が立ち込める気候」「富士見山麓の綺麗な水」などが、このような豆の特徴を作っているのだと言います。

山梨県の山奥で収穫できる野菜の起源が、遠い遠い関西地方だったというのも、おもしろいエピソードですね!

漢字の「曙大豆」の幟

富士見山麓の湧き水

あけぼの大豆と「曙大豆」

そんな幻のあけぼの大豆ですが、限られた条件のもと手作業で栽培されていて大量生産が出来ない上、農家の後継者不足もあり、今やとても希少な野菜素材となっています。

もっとあけぼの大豆について知りたいという方は、あけぼの大豆ブランドサイトをご覧ください!

 

ちなみに「あけぼの大豆」の定義は、

標高の高い曙地区で作られた種子(大豆)を使って、“身延町内で”栽培された“1回目の大豆(枝豆)”ということになっています。

あけぼの大豆ブランド維持のため、2回目以降に収穫された大豆を「あけぼの大豆」と呼ぶことはできません。

 

そしてあけぼの大豆には、「曙大豆」と漢字で書いて、通常の「あけぼの大豆」と区別されるレアなものがあります。

どんなものかというと、種子(大豆)だけではなく、栽培も曙地区内で行われているものです。

この曙大豆は、数が特に限られているためほとんど市場に出回らず、道の駅などに納品されても即完売してしまいます。

 

最後になりますが、今僕はあけぼの大豆の収穫や選別のお手伝いをさせていただいており、コチラであけぼの大豆の別格品「曙大豆」を限定販売しています。

【2018.11.2追記】今シーズンの枝豆の販売は終了致しました。ご購入いただきました方、ご興味をお持ちいただきました方、誠に有難うございました。また来シーズン(10月)も別格品を皆様の食卓にお届けできればと考えておりますので、引き続き「曙大豆」を宜しくお願い申し上げます。

一般的なあけぼの大豆ではなく「別格品」の曙大豆で、さらに1.5kgのみの販売しか出来ず少々お高くついてしまうのですが、、、

ぜひご縁・ご興味のある方がいれば、ご賞味いただけますと幸いです!

 

これを買っていただけなくても、あけぼの大豆は10月は枝豆として、12月は大豆として、さらに通年を通してミソや煮豆などの加工品が販売されていますので、ぜひ皆さん一度口にしていただければ嬉しいです!

「JAなかとみ農産物直売所」で色々購入することができますよ♪


以上、今日は珍しく話ネタではなくて、自信をもっておすすめできる産品のご紹介でした~!

またの記事をお楽しみに!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください