【インド番外編】当時旅行会社社員だった僕が、インドの旅行代理店にカモられた話

こんにちは!ナオヒロ(@naohiroyoda)です!

2018年7月2日にスタートした僕のインド日記ですが、約半分の行程の投稿が終了しました。

インドの政府観光局のキャッチコピー“Incredible India”【信じられない(信用できない)インド】そのままに、まだまだこの先もとんでもないことが僕の身に降りかかりますので、続きの更新も楽しみにしていてくださいね(笑)

インド日記をまだ読んだことないよという方は、コチラ(1日目)からご覧いただけますと嬉しいです!

さて、今回は箸休めとして番外編をお送りします。

内容は昨年の初インド渡航で僕が引っ掛かった詐欺の手口です。



この話は2017年(昨年)にさかのぼります。

僕は旅行会社の4年目社員として法人営業を担当していました。

営業の仕事だったので顧客対応もありなかなかまとまった休日は取りづらかったのですが、なんとか顧客の動きの鈍化するお盆期間を絡めることにより、6日間の連休を確保しました。

そして渡航1週間前に決めた行き先が、インド!

インドを旅行した友人から写真を見せてもらったことがきっかけでした。

それも決してタージマハルやガンジス川などといった建造物や自然に魅せられたわけではなく、牛や犬、ヤギが当たり前のように路上にいる風景の写真に一番驚いたのです(笑)

そのスナップ写真がこちら。

1回目の渡航きっかけは本当にそんなものでした。

当時の僕は仕事に酷く疲弊していたこともあり、旅人のバイブルとも言われるらしい地球の歩き方<インド>をとりあえず購入してみたものの大して読み込まず、あとはインドの首都デリー到着日のホテルだけ、出発前夜にExpediaで確保しておきました。(地球の歩き方のトラブル情報はまとまって記載されていないので、少し僕には読みづらかったです・・)

そしてインターネット接続もない、Wi-Fiだけが頼りの頼りない旅がスタートしました。

 

デリー宿泊翌日、ホテルでチェックアウトを済ませてから、ニューデリー駅の外国人チケット窓口で1時間以上もかけてやっとの思いで手に入れた1枚の電車チケット。ジャイプールという街行きの当日夜発の寝台列車でした。シートのクラスは覚えていません。

そしてチケットをカバンに丁寧にしまってデリーの街を歩く僕に、一人の少年が声をかけてきました。

「ラッシーが美味しいお店があるよ!」

死ぬほど喉が渇いていた僕は少年を疑うこともなく一緒にラッシー屋に行き、ベンチに座ってマンゴーラッシーを一杯飲み干しました。デリーのメインバザールにあるけっこう有名なラッシー屋です。暑い日には最高です!

「インドは初めて?」

「これからどこに行くの?」

今思えばそんな少年は適当にあしらっておけばいいに決まっているのに、当時の疑いを持たない僕は普通に会話を続けていました。

一緒に写真まで撮る疑念の無さです。

写真を見ていただければ分かるように、僕は登山用の青いバックパックを背負っていて、これでは頭の悪い観光客バレバレです(笑)

 

「もう電車のチケットは取った?ちょっと見せてごらん」

「車両によってはインド人しかいなくて、旅行者が寝ている間に飲み物に毒を盛られたり、モノを盗まれたりする事件が多発しているんだ」

「君の座席が安全な座席か危険な座席かを無料で確認してくれる旅行者向けの政府機関があるから、案内してあげようか?」

そんなところがあるのなら、ぜひ連れて行ってくれと僕は少年に頼みました。

 

20分程歩いたコンノートプレイスにある政府機関と言われた場所は結局、旅行者に高額ツアーを組ませる悪質な旅行代理店だったのです。(地球の歩き方やインターネットにはこの手のトラブル情報が腐るほど載っています。笑)

少年は僕を政府機関という名の旅行代理店に無事に送り届けると、知人と用事があるからと言ってそそくさと街に消えていきました。

僕はまだ騙されたことに気付いていなかったので、言われた通りに電車のチケットをカウンターの男に手渡しました。身なりの良い髭&小太りの男は僕のチケットを持ったまま席を立ち、店のバックヤードに姿を消しました。

しばらくして男は戻ってきて、専用タクシーを利用した旅行ツアーを次々と提案してきます。

僕はそんなこと聞いていなかったし元々タクシーに乗るつもりもなかったので、先ほど渡した電車チケットを返せと言いました。するとその男は、既に電車のチケットはキャンセルしたと言うのです。

は!?何してくれてんねん!!(怒)

関東の人間から関西弁が飛び出しそうなほど、インチキ旅行代理店とその後もめにもめたことは言うまでもありません(笑)店側も僕が食い下がらないのでだんだんめんどくさいと思ったのか、先ほどキャンセルしたチケット代(1,000円くらい)を現金で返すから帰れと言い始めました。

しかし今更現金を渡されたからと言って、1時間以上かけて苦労して手に入れた電車チケットをもう一回駅に取りに帰るのは全く気が進みません。(今思い返せば、そこの旅行代理店に手数料を払って、もう一度電車チケットを取らせることも可能だったと思います。)

そしてケータイがネットに繋がっていない状態にも関わらず翌日の宿も決めていない状況だったので、タクシーの移動手段だけではなくホテルを手配させれば、金額次第では悪い話ばかりでもないと考えました。

悩んだ挙句、しょうがないので料金をできるだけ交渉してインチキ旅行代理店に専用車ツアーを組ませてみることにしました。

忘れてはいけないこの旅のミッションはデリー(インド首都)⇒ジャイプール(ピンクの街)⇒アーグラ(タージマハル)のいわゆる“ゴールデントライアングル”と呼ばれる都市を周り、さらに一番重要なのが、何がなんでも帰国便に間に合うように空港に向かうこと”でした。

このミッションがクリアできれば、まあインドだし細かいことは何でもアリと腹をくくり直した瞬間です。

 

そうして最初に配車されたタクシーはこちらのSUZUKIの車なのですが、走行開始早々に、スピードメーターあたりの見たことのないボタンが点滅しだし、故障して動かなくなってしまいました。路肩に車を止めて露骨にボンネットを開きます。どうやら気温の上昇が原因のようでした。

まあその他にもいろいろとあったのですが、このオンボロ車のおじさんではなく、1時間以上炎天下の中待たされて次に配車された同じくSUZUKIの同じ色の専用タクシーで、僕は別のドライバー付きで4日間インドを旅しました。

お別れの際の法外なチップ請求を無視して、残念がるドライバーを横目にデリー空港行きの電車の停まる駅で降りました。

“帰国便に間に合うように空港に向かうこと” とりあえず最大のミッションがクリア出来たので僕にとってはOKでした。

 

インドでは路上、電車、ホテル等、いろんなところで声をかけられますが、歩み寄ってくるインド人には何かしらの意図があります。もちろん純粋で親切なインド人もいますが、慣れないうちはまずは疑ってかかる方が自分の身を守ることに繋がるかと思います。

そして僕は今インドを旅する時、そのインド人とSNSで繋がることができるかを信用できるか否かの一つの指標にすることがあります。相手の素性を確認してから、信じる信じないを決めることが可能な時代になりました。

今や旅行者が簡単にインターネットにアクセスでき、インド人にとって簡単な詐欺がだんだんしづらくなってきているのはいいことですね!

それでもいつの時代も肝心なのは、情報収集と言えるでしょう(笑)

あ、今回デリーに行った時にこの詐欺師の少年に御礼がしたいとか言って、探り当ててお仕置きすればよかったなー。。。

おわり



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