日本は本当にクールか?ドイツ人のYOUと日本を10日間旅して気付かされたこと

こんにちは!ナオヒロ(@naohiroyoda)です!

学生時代にヨーロッパを旅した際に知り合ったドイツ人の友人が日本に遊びに来たいということで、10日間一緒に日本を旅して観光ガイドしてきました。

友人にとっては人生初の飛行機を使った海外旅行で、僕にとっては人生初の外国人受け入れです!

日本では6月15日に民泊新法が施行されましたが、いま日本国内で増えている(日本にとっては今後さらに増やしていかなけれいけない)外国人インバウンド旅行客が、彼ら目線で何を感じるのか、その本質に少しでも迫ることができればと思いました。

ちなみに僕は民泊のネガティブな面を嘆くよりもポジティブな面に期待している人間なので、自宅(山梨県)以外の宿泊はすべてAirbnb(民泊サイト)で手配しました。「宿泊」という行為は旅先での貴重な体験の一つになるので、その土地に住む人の生活感やその土地の風土を感じられる建築物に寝泊まりすることは、特に外国人にとって大きな価値があるという見方です。

一人のドイツ人と一人の日本人の話なので主観的で偏った内容かとは思いますが、ドイツ人の友人が驚いていたことを中心に、日本とドイツの考え方の違いに触れてみたいと思います!


10日間の旅行プラン概要(6月上旬)

ドイツのミュンヘン空港・羽田空港間ではルフトハンザ航空の直行便が飛んでいます。成田空港利用ではなくて良かったです(笑)

日付 観光地 観光詳細
東京 浅草⇒合羽橋道具街⇒上野アメ横⇒秋葉原⇒カプセルホテル
東京 築地場外市場⇒渋谷・スクランブル交差点⇒原宿・明治神宮
山梨 富士山五合目⇒千円札の富士山⇒下部温泉⇒早川町 赤沢宿⇒南アルプス市 中野の棚田⇒回転寿司⇒ホタル鑑賞
山梨
長野
さくらんぼ狩り⇒松本城⇒縄手通り⇒ビーナスライン
山梨 自宅でBBQ⇒信玄餅本社工場⇒ほったらかし温泉
京都 金閣寺⇒北野天満宮⇒先斗町路地裏⇒祇園⇒京町屋泊
京都 源光庵⇒龍安寺⇒嵐山⇒錦市場⇒下賀茂神社
京都 三十三間堂⇒二寧坂⇒伏見稲荷大社
鎌倉 明月院のアジサイ鑑賞⇒銭洗い弁天⇒小町通り⇒江の島
10 江の島⇒羽田空港

ドイツ人が驚いた日本の常識5選

「郷に入りては郷に従え」という考え方には理解のある友人ですが、厚切りジェイソンの「WHY JAPANESE PEOPLE!!!」ばりの場面がたくさんありました。今回はその中から特に気になった5つをご紹介します。

WHY①:電車やバスの車内が◯◯

旅行1日目、羽田空港国際線ターミナルから京急線で都心部に向かっているところで、1発目の「WHY?」がありました。

“なんで電車の車内がこんなに静かなの?”

たくさんの人が電車に乗っているにも関わらず、車内は当然のように静かです。もちろんお酒の入る夜間の時間帯や県民性による違いなど状況によって差はありますが、日本人は静かな車内に慣れていますよね。

また、新宿から山梨県に移動する高速バス車内では、ドイツ人の友人の声のボリュームが大きいということで、後ろの座席に座っていた女性から注意されてしまいました。これには友人も驚いていました。

さてドイツではどうなのでしょうか?

もちろんドイツでも車内で静かにしている人はいます。しかし携帯電話の通話はもちろん、若者のヘッドホンの音漏れさえ誰一人として気にする人はいません。それからお年寄り(特に女性)が、近くの席に座る見ず知らずの人に声をかけたりするなど、常にワイワイ・ガヤガヤしているそうです。

若者が席に座ったとたんに、待ってました!とばかり話しかけてきてくる隣のおばあちゃん。下手すると話し足りずに「ちょっとこのあとお茶でもどうかしら?」なんて誘われることすらあるというから驚きです(笑)

【日本人の感覚】
他人に迷惑がかかるので、大きな声で話している人は失礼だ。

(大きな声で話している人=自己中心的)

 

【ドイツ人の感覚】
大きな声で話している人を“注意する人”の方が失礼だ。

(静かな空間で過ごしたい人=自己中心的)

このように日本人は周囲に気を遣う習慣があるのに対して、ドイツ人は誰もが思い思いの時間を過ごしていると言えます。ただ、他人の行動に干渉していないことを考えると、ドイツ人のやり方も彼らなりに周囲に気を遣っているとも言えるので不思議です。

カプセルホテルという形式のホテルが誕生したのも実は日本。日本人の僕らは許容できる音量が低く、すぐに「騒音」と感じてしまうのでしょうか?

と思ったら、カプセルホテル形式のホテルにはドイツ人も大喜びしていました(笑)

WHY②:電車やバスの前で◯◯を作る人

もうひとつ電車やバスに関係することです!

“なんで乗り物の前にみんな列を作ってるの?”

駅のホームやバス停に早く来た人から最初に乗れるという日本では当たり前の考え方が、ドイツではことごとく裏切られます。

駅ホームにある乗車位置のシール表示も無ければ、電車やバスを前に「横入り」という考え方も存在しないので、最後に到着して適当なところで待っていても、停車位置が自分の目の前に来たら、「お、今日はツイてるなー!ラッキー!」といった感じで一番に飛び乗ることが出来ます。

そもそもドイツの公共交通機関は日本のように時間通りに到着することがあまりないので、バスが来てから、よし乗るかといった感じだそうです。

これは僕が学生時代にドイツに行った時の話ですが、バスドライバーが途中自分の家に置き忘れた弁当を取りに寄っていました(笑)

コチラがその時の決定的な証拠写真です。

見てください!この悪気の無い顔!

いくら地方都市と言っても日本では大問題になりかねませんが、気楽に仕事をしている様子にむしろ癒されさえしました(笑)とても優しいおじさんだったことを今でも覚えています。あーまた会いたい!


WHY③:学生服(特に女子高生の◯◯)

ドイツではほぼ全ての学校に、日本のような制服システムがありません。ドイツだけではなくヨーロッパの国々には個人性を大事にする文化があります。その結果、自分で物事を選択する力が養われていくとも考えられるため、学生服のメリットがあまり考えられないようです。

今ではマンガやアニメ、ドキュメンタリー番組を通じて日本に制服システムがあることを知っている人は多いのですが、実際に日本でその光景を見ると驚いてしまいます。

今回旅行をした時期は6月上旬で、ちょうど保育園・幼稚園の遠足や中高生の修学旅行とシーズンが被っていたこともあり、その光景を見て「ちょっと軍隊みたいであんまり良い感じがしないね」と言っていたのが印象的でした。

もう一つ聞かれました。

“なんで日本の女子高生はみんなスカートを履いているの?”

学ランでもブレザーでも基本的に日本の女子中高生は冬でもスカートを履いていると教えてあげると、「オーノー!日本の社会はずいぶん差別的だね!」と言っていました。

確かに雪の日でも女子中高生がスカートで過ごしているのは、外国人にとっては理解しがたい光景でしょうね。スカートが寒いからといってヒーターを付けていては、資源の無駄使いにもつながってしまいます。


Everyday Sexism(エブリデイ セクシズム=日常的な性差別)
という言葉をご存知でしょうか?

よくよく考えれば性差別的なことのはずが、日常的・伝統的に行われ続けているためそれが性差別かどうかすら認識されないという少し危険なものです。

これに近いかもしれませんね。

WHY④:安全性

今回ドイツの友人は2つの大きなスーツケースを持って日本にやって来ましたが(一つでいいのに!笑)、旅行中に立ち寄った日本食レストランで、テーブルの近くにスーツケースの置き場がなく、店員さんに「玄関の近くに置いておいていいですよ」と言われました。

ドイツ人の感覚では誰かが入口から入ってきて、スーツケースを盗んでしまうのではないかと危機感を抱きます。まあそれは日本でもゼロではない話ですが、日本ではめったに起こらないことだと思います。

“なんで日本はこんなに安全なの?”

これは日本人にとっては嬉しいWHY?ですね!!

温泉旅館に泊まる外国人は、夕食中に旅館の人が勝手に部屋に入って布団を敷いてくれていても何も盗まれないし、浴衣に下駄だけでカラコロ温泉街を歩いていてもほとんど事件が起こらないといった、ごく普通の日本文化にとても衝撃を受けると聞いたことがあります。

日本の暮らしは安全の中に成り立っています。「安全」は日本が外国に誇りを持って発信できるコンテンツだと僕は思います。

WHY⑤:ペットボトル等のリユース(再使用)

ドイツは環境保護について政治レベルで意識がかなり高いため、環境先進国エコ先進国とも呼ばれています。

“なんで日本にはペットボトルの返却制度がないの?”

日本ではペットボトルは分別して捨てられることでリサイクル(再利用)され別のモノに生まれ変わるか、もしくはポイ捨てされる運命を辿ります。「リサイクル」といえば聞こえはいいですが、リサイクルをするにも莫大なコストがかかっています。

よくよく考えてみれば、一度飲まれただけのペットボトルであっても潰して溶かして固めて、とやるわけですからエネルギー非効率で環境にやさしいとは言えない気がしますよね。

ではドイツではどうでしょうか?

ドイツでは1988年に「PETボトル デポジット政令」という法律が施行されて以降、飲み物のビンやペットボトルは購入時にデポジット(預かり金)が上乗せられ、飲み終わった後は一般ゴミとは別に回収されているそうです。

また驚いたことに、すぐに破損してしまわないようにドイツの飲料用ペットボトルは固くて頑丈なんです!飲まれたペットボトルは90%以上が回収され、専門業者が綺麗に洗っておいしい水をリフィル(補充)してから店頭にまた並びます。使いまわされているのでボトルには当たり前のようにキズが付いていますが、そんなことを気にする人はいません。

ダスキン的な発想ですね(笑)

【デポジット金額】
●ペットボトル(1.5ℓ)⇒0.25€
●ペットボトル(0.5ℓ)⇒0.15€
●ジュース・飲料水の瓶(0.75ℓ/1ℓ)⇒0.15€
●ビール瓶(350mℓ/500mℓ)⇒0.08€
●ビール瓶20本+ケース ⇒3.10€

デポジットの返金方法も簡単!ほとんどのスーパーにビンやペットボトル専用の返却機が設置されているので、ボトルパッケージに記載されているバーコードを返却機に読み取らせ、その中にボトルを入れます。そして出てきたレシートをレジに持っていくことで返金が受け取れるという仕組みです。スーパーで他に買い物があるときは、レジでそのレシートを見せることで、買い物代金の合計からデポジット金額を差し引いて精算してもらうことができます。

このシステムのお陰で、ドイツではペットボトルがポイ捨てされません!もしもポイ捨てされてもお金になるので、見つけた人がすぐに拾って持って行ってしまいます(笑)わざとビンやペットボトルを捨てて、ホームレスの人を助ける人もいたりします。

小さい頃から学校で環境の重要性を学んだり、随時テレビのドキュメンタリー番組でも環境問題が取り上げられているため、自然と問題意識が高い国民性になっているんですね。

ドイツをはじめボトルのデポジット制度を取り入れている国は、ヨーロッパを中心に現在23ヵ国。

日本ではデポジット制度は導入されていませんが、僕もできることから始めたいと思います。

最後に

ドイツ人と日本人は共通して真面目・勤勉などとよく言われますが、日本人と異なるのは、世の中の問題を一人ひとりが良く見ていて、具体的な発言をする人が多いことです。(これは一つにナチスドイツ時代の暗い歴史もかなり影響していて、政治を野放しにしておくと最悪の時代に逆戻りする危険があると人々が考えていることが挙げられます)

 

今回はドイツ人の感じる日本でのWHY?のみをご紹介しましたが、
それでも“JAPAN IS COOL!”だそうです!

歴史や自然観、建築、人間性、安全面、全てが衝撃的でとても刺激になったと言ってもらえました。

僕はこう考えてくれる訪日外国人をこれからも増やしていきたいと思います。

あ、最後の最後に、これもドイツ人に言われて知ったのですが、日本ってドイツよりも大きかったんですね(笑)



1 Comment

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください