行く前に絶対に知っておきたい!ヨーロッパで日本人観光客が被害に遭いやすい「詐欺の手口」5選

どうも!ナオヒロ(@naohiroyoda)です!

ヨーロッパといえばどこの国にも上品でオシャレな雰囲気が漂っていて、死ぬまでに一度は行ってみたい!と考えている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?

なんとなくですが、日本人は特にヨーロッパに強い憧れを抱いているような気がします。

 

僕もヨーロッパにもともと憧れがあり、学生時代に短期間ですがイギリスに留学をしました。

そして約1ヶ月間あった冬休みをフルに活用して、ユーレイルパス(ヨーロッパ諸国の列車乗り放題パス)を片手にヨーロッパを周遊した時期があります。

 

しかし旅行中は決して良いことばかりではありません。

英語もままならなかったですし(今も)、ただでさえ右も左も分からない学生でしたので・・・

 

例えばルクセンブルクという国ではゲストハウスが見つからずバス停で極寒の野宿をするハメになり、

パリでは若いホームレス男性にナイフのようなものを突きつけられて殺されかけ、

同じくパリでは騙されて10,000円を超える額を一瞬にして失いました。

予算の限られている貧乏旅行をしていたので、当時10,000円という大金の損失は本当にダメージが大きく、学生ながらプライドもズタズタに引き裂かれたのを覚えています(笑)

ヨーロッパでの詐欺

なんとなく良いイメージのあるヨーロッパの国々ですが、観光客を狙った事件や詐欺は至るところに潜んでいて、特に日本人はその被害に遭いやすいと言われています。(バス停での野宿は話が別ですが。。。笑)

そしてその“魔の手”は、本当に忘れた頃にやってくると肝に銘じておいてください。

僕は当時、混雑する電車の中では一眼レフカメラの「レンズ」でさえも取り外して盗まれる危険があると考え、念には念をということでしっかりとカバーをかけていたくらいです。

 

これからヨーロッパに行く予定のある方、それから家族旅行やハネムーンなどでお知り合いが近い将来行くと聞いた方がいれば、ぜひ旅行前のココロの準備ということで、この記事を読んでいただきたく思います。

少しでも皆さんに、安全で笑顔あふれる旅行をしていただけるように、事例を交えてヨーロッパの観光地で多い詐欺の手口をお伝えしていきます。

そして勉強料(被害額)の日本円に換算した額の相場も、分かる範囲で書き示したいと思います。

海外で詐欺の被害に遭ってからわりと早く立ち直るためには、「勉強料だと思えるか」にかかってくると言っても過言ではありません(笑)

 

それでは行きます。

※あくまでも今回はヨーロッパという地域に限定して書きますので、ご了承ください。



事例①「列車チケット代行」詐欺

【勉強料:10円~1,000円ほど】

まずはお手並み拝見といったところで、こちらからご紹介します(笑)

長時間飛行の末、やっとの思いで降り立ったヨーロッパの空港。到着日は、外国の空気を吸い込み、ウキウキした気分で空港を出ることでしょう。

しかし詐欺師は空港から、あなたを狙っていると思ってください!!

 

街の中心に行こうと列車や路面電車のチケットを買うために券売機に向かうと、「どこ行くんだい?」と親切そうな人が行き先を聞いてきて、行き先を告げると券売機を操作し始めることがあります。

彼ら彼女らは、小銭を奪う詐欺師の可能性が高いです。親切心でやってくれているとは決して思わないでくださいね。

もちろん正式な列車会社のスタッフである可能性もありますが、それっぽい恰好をしているだけかもしれないので、細心の注意が必要です。

 

中には財布の中に無理やり手を突っ込んできて、それを券売機に入れながらクスねる人もいますし、出てきたおつりを強引におつり取り出し口から奪って逃げるくせ者もいます。

小銭に名前は書いてありませんからね。。。

これは僕もイタリアのナポリで受けたことのある被害です。

そういう人は無視して、券売機は自分で操作するようにしましょう。



事例②「ミサンガ」詐欺

【勉強料:2,000円ほど】

特に観光客が集まる広場や、大きな駅を降りたところで、

「ハロー!これ君に絶対似合うから付けてあげるよ~!」

と陽気な感じで言ってくる人がいたら、要注意です!!

言われるがままに手を出してしまい、ミサンガを付けてキツく結ばれたら最後、法外な金を請求されます。

さっきまで調子の良かった詐欺師は、「実際に君はソレを付けてるんだから、金を払うのが当たり前だろ!」なんてことを平気で言ってきます。

キレて大声を出したりすれば逃げ切れることもあると思いますが、多くの被害が出ている事例の一つです。

 

ミサンガ一本2,000円なんて、信じられますか?(笑)

同様の手口で「ハトのエサ詐欺」なんてのもありますから、ご注意ください。

ハトのエサを渡してきて、手を出さないとポロポロこぼれる状況を作り出し、手で受けさせるイヤらしい手口です。

要らないと断っているにも関わらず、「いや手に持ってるだろ?受け取っただけでお金がかかるんだよ」と理不尽なことを言って高額な代金を請求してきます。

とくにこういったハトがたくさんいる広場では特に気を付けるようにしましょうね。



事例③「3分の1当てゲーム」詐欺

(※この画像はご紹介する事例とは関係ありません。)

【勉強料:約6,000円~∞】

これは僕が学生の頃に、パリのモンマルトルで実際に被害に遭った詐欺です。

100ユーロ(13,500円ほど)が数分のうちに無くなりました。

 

路上でおじさん達が群がり、こんなゲーム(ギャンブル)をしていたんです。

●●●

3つのコースターが台の上にあり、ひっくり返すと一つにだけ「白丸」が書かれている。

 

●○●

こんな感じです。

 

おじさんが目の前で数秒間入れ替えた後、白丸の書かれたコースターがどれかを当てるというサルでも分かるシンプルなルールです。

大事なのが、言葉の分からない観光客でも直感的にルールが分かってしまうゲームだという点です。

白丸を当てれば懸けた代金が2倍になり、ハズした場合は全額没収となります。

 

傍から見ていると、どう見ても白丸が書かれているコースターを、挑戦者と思われる人が何度もハズしてしまいます。

そしてそれを見続けていると「自分なら絶対に当てられるのに・・・・・」と思い始めてしまうのです。

こうなったら最後。

僕は、自分からこのアソビに近づいて行ってしまいました。

 

「掛け金は50ユーロからだよ」と言われ、まあどうせ勝って2倍になるんだしと思い、躊躇なく掛けました。

ただ、挑戦してみると、なぜか白丸がハズれてしまいます。

 

あれーーー!あれれれれれれ???

何が起こったのか分からないでいると、見ている人たちの何人かが

「今のはどう見てもコッチだったじゃないか!もう1回やれば勝てるんじゃないの?」みたいなことを言って煽ってきます。

周りからそう言われてみると、おかしなもので自分の勘違いだったような気がしてくるものです。

そしてもう50ユーロ掛けました。

またハズれました。

 

ここでようやく、これはマジックを使った詐欺なんだと気付いたわけです!

返してくれと言っても、台を片付けておじさんはどこかに行こうとします。

 

最終的に僕はその詐欺師のおじさんにツバを顔面に掛けられるという洗礼を受け、逃げられてしまいました。

もうパリなんて二度と行きたくない!と、数年間引きずった苦い思い出です(笑)

 

 

改めて、ここで何が起きたのかを復習します。

まず、仕掛け人のおじさん詐欺師は、手品を使って絶対に挑戦者が白丸を当てられないように仕組んでいたということですね。

 

そして、「もう一回やれば勝てるんじゃない?」と煽ってきた観客たち、彼らはサクラに他なりません。

サクラとは、公演主催者や販売店に雇われて客の中に紛れ込み、特定の場面や公演全体を盛り上げたり、商品の売れ行きが良い雰囲気を作り出したりする者を指す隠語。当て字で偽客とも書く。

Wikipediaより

 

さらに、もうお気付きでしょうか?

気を付けなければいけないのが、

先ほど挑戦していた人も、同様にサクラである可能性があるということです。

 

時にその挑戦者は、観光客カップルを装ったり、地元のオジサンになりすましていたりします。

 

みなさんはこの手口を知ったので、もう大丈夫ですね!




事例④「踏み絵」詐欺

【勉強料:3,000円~10,000円ほど/絵1枚】

ヨーロッパは建築物が素晴らしい国が多いのは言うまでもありません。

本当に言葉を失う建物が街の至る所にあり、それらを見上げながら歩く時間だってあると思います。

しかしそんな時ほど、地面にも注意するようにしてください!!

時々こんな感じで、路上に絵を広げて販売している人がいます。

誤って踏んでしまうと、「おい!大事な商品をどうしてくれるんだ!!」と言って高額な損害賠償を請求されます。

これも観光客が巻き込まれる悪質な詐欺の一つです。

 

よくよく考えれば、こんなところに絵を置いて販売する方がおかしいのですが、急な場面に動揺してしまい、日本人の責任感から法外なお金を渡してしまいます。

実際の絵は手描きの絵をプリントアウトしただけの安っぽいものです。

 

しばらくこの絵を広げている場面を見学していたのですが、パトロールの警察官が通りかかると彼らは口頭注意を食らい、そそくさと絵を丸めてどこか別の場所に行ってしまいました。

もしも皆さんの中で誤って踏んでしまった方がいれば、「弁償しろ!」と脅迫されると思いますが、一度事態を冷静に考え、警察に電話をするフリなどをしてみましょう。緊急事態の場合は、フリではなく実際に呼んでください。

 

「事態が分からないので、警察に連絡を取ってみる」と聞いたとたんに、あきらめてどこかに行く販売人も多いと言います。

また、大声を出して周囲の注目を浴びさせるのも効果的だそうです。

この路上での絵の販売は違法な行為なので、自分だけで抱えて不必要なお金を払ってしまわないようにしてくださいね。

事例⑤「仮装ポリス」詐欺

【勉強料:?(事例次第)】

先ほどの事例で、警察を呼ぶのが効果的と書きましたが、あなたは現地の警察が外国人である自分を絶対に守り切ってくれると思いますか?

日本ではあまり聞かない事例ですが、外国には警察官になりすまして悪いことをする人もたくさんいるようです。

 

警察官の恰好をして「パスポートを見せろ」「クレジットカードを見せろ」と言ってそのまま盗んでしまう人もいます。

直接警察に電話をして現場に来てくれた警察官であればある程度信用して良いと思いますが、サクラのようなニセ警察官も街にはたくさん潜んでいます。

 

例えば、先ほどの絵踏みの事例で警察に電話を掛けようとした時に、タイミングよく「どうしたんだい?」と歩いてきた警察官がいたとします。

しかし実はその警察官が、詐欺師と手を組んだニセ警察官だったとしたらいかがでしょうか?

 

そして「残念だけど、商品である絵を踏んだ責任は間違いなく君にあるから、賠償金を支払うしかないよ」と言われたとして、それでもあなたはお金を渡さずにその場を立ち去れるでしょうか?

 

 

以上、5つの事例を紹介させていただきました。

タクシーのぼったくりやスリは当たり前のことなのであえて書きませんでしたが、ヨーロッパ諸国はアジア諸国と比べて、騙された時に飛んでいく額が本当にエグいです(笑)

少しばかりですが今回ご紹介した詐欺事例が予習となって、皆さんが安全に旅をしていただければ嬉しいです!

 

 






 

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