北インド・ラダック、ヌブラ渓谷の「パナミック(Panamik)」という村は、立ち寄る旅行者こそ多くないのですが、僕は2泊する中で、穴場ならではの充実した経験をすることができましたので、その情報をシェアします♪
★「ネブラゲストハウス」にあった周辺マップ★
パナミックで訪れるべき場所①温泉
まず、パナミックに立ち寄る旅行者(特に日本人)の最大の目的は、《温泉》ではないでしょうか。
僕はパナミック到着時、通りすがりのフランス人夫婦に「温泉はどこですか?」と尋ねると、「温泉はあっちだけど、君は日本人?」と返されました(笑)そのくらい日本人の温泉好きは外国人に認知されているようです。
ディスキットからパナミックに向かうバスの車窓から確認できる方もいると思いますが、温泉は右手の高台にあり、メインロードからの入り口はこちらです。
しばらくホコリっぽい道を登っていくと、わりと立派な建物が現れます。
※温泉に入らなくても、敷地内に入るだけで基本的には《入場料》として30ルピーがかかりますので、その点ご注意ください。
僕は隣接しているレストランで食事をしていた時、浴場内を見学しただけの西洋人が、管理人のおばさん達と《入場料を払う・払わない》でモメているのを見ました。
たかが30ルピー(約50円)かもしれませんが、入浴をするつもりがなかったにも関わらず、どこにも記載のない入場料を支払うことに納得がいかなかったようです。
ちなみにレストランで食事をするだけでも、場合によっては入場料を請求されるかもしれませんので、その際は各自対応されてください(笑)
肝心の温泉ですが、男女別に分かれていてインドと思えないほど設備はしっかりしていました♪
入浴時は、日本と違い水着(なければ下着)を着用する必要はありますが、湯船のお湯の温度は僕にとってはちょうど良かったです!
マナリにも有名な温泉がありますが、パナミックの温泉はまた全然雰囲気が違い、“温泉のための温泉”という印象を受けました。
体を洗いたい方は、湯船のお湯で洗ってもなんとなく良さそうでしたが、湯船のある建物の外、右手からすこし上に歩いていくと、打たせ湯のような設備のある建物が男女別に設置されていますので、そちらを使っても良いでしょう。
中はこんな感じ。
ただこの打たせ湯のお湯は源泉に近くヤケドするレベルに高温なので、一応僕からのヒントとして、近くの冷たい水が流れているところを探し、その水を多少バケツに汲んでおいて、湯温を調整して浴びるという方法をお伝えしておきます(笑)
地元の方によって管理されている貴重な温泉です。温泉大国からきた日本人として、マナーを守りながら譲り合って入浴しましょう!
(実はパナミックにはもう1箇所浴場が存在します。こちらは「オアシスカフェ」の敷地内にあり、源泉は先ほど上でご紹介した温泉と同じものです。入浴に50ルピーかかります。)
パナミックで訪れるべき場所②ゴンパ
温泉のあるパナミックの中心地から、ヌブラ川を挟んで向こう側の高台に見えるゴンパ(チベット仏教僧院)です。
先にお伝えしておくと、ゴンパまでは徒歩で片道2〜3時間かかりなかなか大変です。僕は帰りはヒッチハイクで楽して戻りました。ちなみに道中レストランや商店などが一切ありませんでしたので、徒歩の方はパナミックにある小さな商店で軽食などを事前に購入しておくことをおすすめします。
ゴンパへの行き方ですが、パナミックの中心地を10時前後に通過するディスキット発の赤いバスに乗り、ヌブラ川を渡る橋のあるハルガム(HARGAM)という場所で降ります。(地図参照)
ディスキットからパナミックに来るバスの到着時間は読めないため、早めにメインロードで待機するようにしましょう。手を上げれば、バスは止まってくれます。
10分ほどでハルガムに到着し、そこから徒歩でゴンパを目指します。
聞くところによると、ハルガム橋付近で、インナーラインパーミット(入域許可証)のチェックポイントがあるとのことでしたが、僕が行った時はチェックされませんでした。ただ万が一の時のために《ヌブラ渓谷》のパーミットは携行しておくことをおすすめします。
ハルガム橋を渡ってすぐのところには、綺麗な水を汲める場所がありました。
ここは地元の方も涼みにくる憩いのスポットなんだそうです。美味しい水を、ぜひお試しあれ!
そこからはひたすら車道をゴンパまで向かいます。ウォーキングが苦手な方にとってはかなり苦痛な時間だと思いますので、ゴンパ方面に向かう車を見つけたら、ヒッチハイクするのも手でしょう。ラダックでは地元の方もヒッチハイクして乗せてもらうことが多いため、日本と違い簡単に乗せてもらえます。
パナミックのゴンパはほかの地域にある迫力あるゴンパとは違い、チベット仏教僧侶が一人で(家族で?)暮らしていると聞きました。しかし僕は日頃の行いが悪いせいか、残念ながらお会いできませんでした。。。
家畜の牛以外は誰も居なかったため僕はゴンパの建物内部には入れませんでしたが、周囲は自然豊かで穏やかな雰囲気がありました。
運の良い皆さんなら、きっと僧侶に会い、内部見学もさせていただけることと思います( ^ω^ )
パナミックで訪れるべき場所③ヤラブ湖
パナミックは旅行者の少ないエリアと冒頭で書きましたが、だからこそ素晴らしい体験ができる場所があります。
最後にご紹介するのが、ヤラブ湖(Yarab Tso)という湖です。
僕は湖に2時間ほど滞在しましたが、一人として他の旅行者に合わない贅沢な時間を過ごしました。
湖畔にはタルチョ(チベットの旗)が風になびき、湖面はキラキラして綺麗な鳥が水辺にやってくる様子はまさに「楽園」そのものというか、自分が生きてるのか死んでるのか分からないような錯覚に陥りました(笑)
ゴンパに向かうバスとは異なり、7時前後にパナミックの中心地を通るディスキット行きのバスに乗車すると、10分ほどで右手に2つの山(実際には一枚岩?)が見えてきます。
この山に囲われたくぼみに、本当に信じ難いのですが、美しい湖が広がっているのです。
バス乗車時にバスの運転手か乗客に「Yarab Tso(ヤラブ湖)に行きたい」と伝えておけば、きっとちょうど良い場所で降ろしてもらえることでしょう。
バスを降りて湖までの道は、遠くから見ても分かるような登山道があり分かりやすいので、迷うことはないと思います。
ちなみに、パナミックの中心地から徒歩でヤラブ湖に向かう場合は、片道1〜2時間は覚悟しなければなりませんが、午後になり太陽が傾いた頃の湖面の方が、ひょっとすると僕の行った早朝よりも美しいかもしれません。
僕がまさにそうでしたが、このヤラブ湖とゴンパの2カ所を1日で制覇するぞ!という方は、
●7時前後のディスキット行きのバスにパナミックから乗車
●10時前後のハルガム行きのバスにヤラブ湖付近から乗車
というのもありかと思います。
もう一度になりますが、特にゴンパまで“徒歩で”向かうつもりの方は、事前(前日がベスト)に必ず何か軽食を買っておきましょう!
以上、パナミックで訪れる場所3選でした(∩´∀`)∩
ヌブラ渓谷での落ち着いた時間をお過ごしください。
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