こんばんは、ナオヒロ(@naohiroyoda)です!
今日は久しぶりの怖い話をお届けします。
※怖い話が苦手な方は閲覧をお控えください。この後の広告の下から話がスタートします。
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この話は、僕がまだ小学生だった頃に、僕の母親が勤めていた会社の同僚だったHさんが体験した実話。
約20年前の話です。
僕は当時よく母親の会社の食事会にもついて行っていたので、何人かの母親の同僚とは面識がありました。
Hさんにも良くしていただき、幼心にとても優しい方という印象を持ったのを覚えています。
当時Hさんは40歳前後で、中学生の一人娘がいました。そして旦那さんの3人で暮らしていました。
―さかのぼること7.8年―
Hさんは結婚後、娘もできて幸せに暮らしていましたが、姑(旦那さんの母親)との関係だけはどうにも上手くいかず、同居をする家で良い扱いを受けていなかったそうです。
どんな仕打ちを受けていたのか、詳しいことは分かりません。
ある日、そんな姑の体にガンが見つかります。あまり状態が良くなかったので、即入院ということになりました。
Hさんは嫁・姑という立場上、何度かお見舞いには行きましたが、同じ家で暮らす必要がなくなったので、内心とても安心したといいます。
それだけではなく、それまで酷い仕打ちを受けてきた過去があったので、内心「早く死ねばいいのに」とさえ思っていました。
形式上のお見舞いを済ます日々。病室の花の水を替えるのさえ億劫に感じてなりません。
ただそんなHさんの行動とは裏腹に、病室での姑は、Hさんに対してあまり悪くはしなかったようです。
ガンの発見からどのくらいの時が流れたでしょうか、姑はある日息を引き取りました。
そしてすべきことを済ませ、Hさん家族3人の幸せな暮らしがやってきました。
しばらく経つと、こともあろうか、今度は自分自身の母親の体にもガンが見つかってしまいました。
姑と同じく見つかったガンはすでに末期の状態。医者からは余命宣告まで受けたようです。
実の母親の病気ということであれば、誰でも心境は異なるものです。
姑の時とは違い、毎日のようにお見舞いに行き、タイミングさえ合えば必ず自分の娘も病院に連れて行きました。
というのも物心つく前から娘はおばあちゃん子で、娘からも積極的におばあちゃんに会いに行きたいと言ってきたのだそうです。
ただ小学校に入るか入らないかという小さな女の子は、おばあちゃんの病気の状況すら分かっていなかったことと思います。
ある日、いつも通りお見舞いに行ったHさん。
娘の腕には大好きなくまのプーさんのぬいぐるみが抱えられていました。
病室でしばらく母親と話すHさんを見て、娘が言いました。
「お母さん、おばあちゃんと一緒に写真撮って!」
当時はもちろん今のようにスマホなんてなく、ガラケーの時代でした。
娘の要望を聞いたHさんはガラケーの画質の悪いカメラを使い、母親と、くまのプーさんのぬいぐるみを抱いた娘の写真を一枚撮りました。
撮り終わったとたんに娘は「見せてー!」と言ってHさんの手からケータイを取りました。
そして画面を見た娘は続けてこう言いました。
「おばあちゃんがいるー!」
それもそのはずです、おばあちゃんと写真を撮ったのだから・・・
とは思いつつ、Hさんも撮った写真を確認するために娘からケータイを受け取りました。
画質の悪いその病室の写真を見て、Hさんは驚愕しました。
その写真には、実の母親、娘、
そして娘の抱いているくまのプーさんの顔の部分に覆いかぶさるように、亡くなった姑の顔がハッキリと写っていたのでした。
Hさんはすぐにその場で写真を削除したそうです。
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