今日から11月!新しい月のスタートと同時に、今日から新たな連載をスタートしようと思います。
「ルーツの旅」
コトバンクによると、ルーツとは
1 物事の根元・起源。
2 祖先。始祖。「ルーツをたどる」
なるべくリアルな内容にしていければと考えていますので、個人的な記事ですがよろしければ読んでみてください。
さて、突然ですがみなさんが小学生の頃、「道徳」か何かの授業でこんなテーマがなかったでしょうか?
あなたの名前の由来はなんですか?
みんなの前で発表してみましょう。
自分の名前の成り立ちを考えるというこの授業テーマ、一度も経験がない人もいれば、小学生のうちに何回もやったという人もいるようなので、学校や地域によって異なるようです。
低学年でやったという人もいれば高学年でやったという人もいます。僕の小学校では1年生か2年生の時だったと思います。この授業がなければ、もしかすると僕が自分の名前について意識するのはもっと年を取ってからだったかもしれません。
僕の名前は依田 直大(よだ なおひろ)でこのウェブサイト通り、本名です。
次回の授業でクラスメートの前でプレゼンをしなければならないということで、小学生たちは家に帰ってから必死になって家族に名前の由来を聞きます。
当時の僕は、家に帰って授業の経緯を話してから、まずは母親に尋ねました。台所で晩ごはんの支度をしながら、母親はこう言いました。
「おじいちゃんが名づけ親だからおじいちゃんに聞いてみてー!」
ということで僕は今度は祖父のところに行って尋ねました。祖父はこう言いました。
「『直』は、素直で真っ直ぐという意味。『大』は大きい心という意味だよ」
“直大”
ただ、僕は「直が素直の『なお』」というのは理解できましたが、どうして「大が『ひろ』」と読むのかがまだ理解できず、次の授業で担任の先生やクラスメートにそこを突っ込まれたらどうしようと考えて、困りました。
「なおだい」でも「なおおお」ではなく、どうして「なおひろ」なんでだろう?
「直広」で「なおひろ」ならおそらく理解できたのですが、僕は「直大」で「なおひろ」なのです。
そこに晩ごはんの準備がひと段落した母親もやってきたので、「なんで大は『ひろ』なの?」と2人に聞くと、祖父が「読みは『ひろ』だけど、意味は『大きい』になるんだよ」と教えてくれました。2人とも笑っていましたが、当時の僕はそれでもまだモヤモヤしていました。
さらに祖父はこんなことを言いました。
「なおひろのお父さんもおじいちゃんもだけど、うちの家の男は、昔から名前の最初に『直』がついてる」
そう言われた僕は、その時は軽く聞き流していました。
そんなことよりも、次回の授業で誰かに大を『ひろ』と読むことを突っ込まれて、答えられずにクラスメートの前で赤っ恥をかかないかということで頭がいっぱいだったのでした。
つづく
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[…] 第1話でお伝えした通り、このルーツ企画は“文面だけではなく、よりリアルなもの”にするつもりです。 […]
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[…] 「ルーツの旅」第1話 […]
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