※前回の記事はコチラ「ルーツの旅」第2話です
※最初の記事はコチラ「ルーツの旅」第1話です
小学生の頃に戦争マンガ「はだしのゲン※」を読んだ時の衝撃は、未だに僕の脳裏に焼き付いています。
※中沢啓治による、自身の原爆の被爆体験を元にした自伝的漫画。
そして中学生・高校生になり、海外情勢のニュースをテレビなどで見聞きするにつれて、「戦争」というものがより現実味を帯びて感じられました。
誰だってそうだと思います。
それから高校生で初めてこの穴の開いたヘルメットを目にした瞬間から、小さい頃に閉じ込められて泣き叫んだ暗くて怖い「おくら」は、別の意味で僕にとってゾッとする場所に変わりました。“恐い”という感覚も、世の中に色々あります。
今ではもう免疫が付いて恐いは思いませんが、当時はヘルメットが無言で語ってくる感覚というか、心の内側から重くジワジワくるものがありました。
同時に戦争は酷いものだと直感的に思わされたような気がします。
ところで皆さん!ちょっとここまでダークな話になってしまいましたが、この完全に個人的な我が家の話も第3話まで来ました。
まだ続きますが、ぜひお付き合いいただけると嬉しいですヽ(^o^)丿
さて少し話は変わり、小学生の時の授業テーマで自分の名前の由来を尋ねた時に、祖父が「うちの家の男子は、昔から名前の最初に『直』がついてる」と言っていたのを思い出したのが、ちょうどこの頃(高校生の頃)です。
我が家の男が「直」を受け継ぐシステムは、果たしてどのくらい前にスタートしたのか?
確かに僕の祖父も父親も兄も、名前に「直」が付いています。
記憶を辿ると、僕の兄がすでに「直」を受け継いだので、弟である僕の名前は全く別のものになる可能性があったようです。
しかし祖父か両親だったか忘れましたが、物心がついた僕がどうして兄だけ「直」が付いていて自分は付いていないのかと言い出さないようにということで、「直大」になったと聞いた覚えがあります。
いずれにしても僕はせっかく付けてもらった自分の名前を気に入っているので、家族には感謝しています。
そして“キラキラネーム”だとか言われる名前の子も多いこの御時世なので、そろそろこの直シバリも途絶えるのかなぁと思っていたところ、兄は長男が生まれると「直」を付けました。なので直シバリはまだ続いていくことになりそうです(笑)
高校生の僕が祖父に尋ねると、覚えている範囲で先祖の直〇さんを何人か教えてくれました。
「俺の親が直人で、その弟が直衛で、直〇ってのもいたみたいだなぁ・・・」といった感じで。
当時はそれを書き留めるということはしませんでしたが、自分の家のことなので、けっこう面白いじゃん!と思いました。
それから僕は大学進学で実家を出て、自分の家のことを考える機会はほとんどありませんでしたが、大学を卒業して故郷に戻ってきてから、突然このことが気になり始めた時期がありました。
祖父に「直」がいつから続いているか改めて尋ねてみると、いよいよこの時が来たかいな・・( ̄ー ̄) とばかりに、祖父が仏壇の下からおもむろに “あるもの” を取り出して来たのです。
それがコチラ、
「過去帳」というものです。
つづく
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