先週、中国のとある大学教授が、遺伝子を効率よく改変できる「ゲノム編集」技術で受精卵を操作し、双子女児を誕生させたと発表し、世界中を震撼させましたね。
皆さんはこのニュース、どう感じましたか?
僕は、まあ氷山の一角だろうなと思いました。
遺伝子分野は“神の領域”とも呼ばれ解明されていないことが多すぎるため、モラルの問題だけではなくあらゆる危険を孕んでいることは間違いないでしょう。
ただ、公になっていない(することができない)だけで、それ以外にも想像を絶する実験が世界各国で行われている可能性はあると僕は思います。
日本でもどこかで密かに行われている可能性はあります。
そしてひょっとすると知らず知らずのうちに、僕たちの身近にも魔の手は迫っているかもしれません・・・
恐がらせてしまいすみません(笑)
しかし今回のニュースのように倫理上の問題があるとはいえ、人類はこれまでにも数多くの人体実験を行ってきました。
そしてそこから学んできたことが多いということも、誰も否定できません。
今日はその一つをご紹介したいと思います。
今からおよそ800年前のローマ皇帝フリードリヒ2世も、いくつかの人体実験を行ったことで知られています。
ある時、フリードリヒ2世はこんなことを疑問に思いました。
“言葉を一切教わらなかった赤ちゃんは、どんな言葉を話すようになるのか?”
フリードリヒ2世はこの実験のため、部下に50人の生まれたばかりの赤ちゃんを集めさせ、部屋に隔離しました。
そして乳母たちには、下記の条件で実験を行うように指示しました。
⚫︎赤ちゃんの目を見てはいけない
⚫︎赤ちゃんに笑いかけてはいけない
⚫︎赤ちゃんに話しかけてはいけない
⚫︎赤ちゃんにミルクを与える
⚫︎赤ちゃんをお風呂に入れる
⚫︎赤ちゃんの排泄の処理をする
つまり衣食住、生きるための世話はきちんとするけれど、スキンシップは一切取ってはいけないというものでした。
フリードリヒ2世は、人間は生まれた時から何かしらの「言葉」を持っていると信じていて、その言葉を確かめたかったのです。
皆さんは、この50人の赤ちゃんたちが成長してどんな言葉を話すようになったと思いますか?
「あーあー・うーうー」などの赤ちゃん言葉でしょうか。
それとも動物の鳴き声のようなものでしょうか。
しかし実験の結果は、とても恐ろしいものでした。
なんと、50人の子どもたち全員が、1歳の誕生日を迎えることなく死んでしまったのです。
この実験から分かったことは、言葉うんぬんの前に、
赤ちゃんには、物質的な栄養だけではなく、スキンシップという名の精神的な栄養も欠かせないということでした。
その後、アメリカの心理学者ルネ・スピッツ(1887-1974)も、戦争で孤児になった乳児55人に対し、スキンシップを一切行わない実験をしました。
結果はフリードリヒ2世の実験結果と同様で、
55人中27人が2年以内に死亡。17人が成人前に死んでしまい、残った11人は生き続けましたが、その多くには知的障害や情緒障害が見られたのです。
これらの話は、まぎれもない実話です。
しかし何もスキンシップの重要性は、子どもばかりに言えることではないと僕は思います。
お年寄りの「孤独死」や、成人の「愛着障害」というものも、現実にかなり増えてきています。
つまり身体が触れ合うスキンシップや、言葉を掛け合う思いやりは、いつの時代にも、どの年代にも、とても大切なものなのです。
僕も最近、自分の身の周りのことや、人のことを改めて考えてみています。
変な意味ではなく、日本にも気軽に親しい人とハグする習慣があればよかったのにね!
最後に、ほっこりする写真をいくつか載せて終わりにします(笑)
最後までお読みいただきありがとうございました!
[…] 【実話】スキンシップを取らないと、子どもはどうなってしまうのか? […]